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2014年02月05日いわゆる「シャチハタ」と「認印」

職務上、お客様から書類に押印を頂くことが頻繁にあります。

 

そういえば、以前はハンコを押すことを「捺印」と言っていましたが、最近は「押印」と言っています。

これは、会社法が施行され、「捺印」という表現から「押印」に変わったことが大きいと思います。

 

 

その押印手続で、「印鑑」について稀に問題となることがあります。

それが、

 

「いわゆるシャチハタ」(以下「シャチハタ」)「認印」の押印についてです。

まず用語の解説から。

※注意点・・・この用語の解説以降、独自の見解が多分に含まれています。

 

「シャチハタ」・・・シヤチハタ株式会社の商品名、又は氏名などゴムなどで作られたネーム印の俗称。

「認印」・・・実印など登録をしていない印鑑で、シャチハタでもなく、堅い材質で作られた印鑑。

 

一般的に、印鑑を押す場面というと、契約を締結する場合や役所に何らかの書類を提出する場合です。

 

さて、何らかの書類に押印する場合、「シャチハタ(ネーム印)ではいけません。」ということをよく言われます。

 

なぜでしょうか。

端的に言うと、

「押印した書類を受け取る側が認めていない」という主観的な問題です(これでは説明として解決していませんが。)。

 

そもそも契約では、法律上書面でしなければいけない契約(保証契約などの要式契約)を除き、書面は必要ありません。

契約は、口頭で成立します(あれを買う・これを売るなど)。

コンビニで買い物をするときに、わざわざ売買契約書を交わしませんよね。

 

ただ、売買契約においても、対象の価格が高額になるにつれ、その契約も当事者としては慎重になります。

言った言わない、という話では証拠としても不十分となります。

従って、何らかの契約をする場合、契約条項を色々定め、その証拠として契約書を残すことが一般的です。

その際には、日本は古くから印鑑を使う風習があるため、氏名を書きその本人が印鑑を押します。

役所に提出する書類についても同様です。

押印は、本人確認の一要素となっています。

 

不動産の売買契約など、高額な場合でより重要な書類などに押印する場合は、実印の押印をします。

それは、公的機関により本人の印影であることが証明されているからです。

印鑑証明書には、印影と住所・氏名に生年月日が記載されています。

実印という重要な印鑑は、通常他人に預けることはないので、

実印を押印するものは本人であろう、ということが強く推測されます。

なお、実印を押す場合、印鑑証明書も添付しないと本当にそれが実印であるか受け取る側はわかりませんので、

実印の押印には、印鑑証明書がセットになることが一般的です。

 

さて、いわゆるシャチハタではいけないのか?という話ですが、

・ゴム印だから形状が変わりやすい

・インクが朱肉でない

など認印ではない、という理由がよくされています。

本来認印も本人の印鑑を押しますので、

その印影が変形するようなものではその印鑑の同一性を識別できないためであるとも思います。

 

併せて、個人的な見解では、シャチハタは「スタンプ」だからと考えています。

氏(名)が〇で囲まれているスタンプです。

形状は異なりますが、性質は「書留」や「領収済み」などとして使われる赤色の「スタンプ」と大して変わりません。

シャチハタを使用するのは、郵便物の受取や、何か書類を確認した、という「チェックした」という程度の場合がほとんどです。

従って、個人的にはシャチハタは「スタンプ」として認識しています。

 

スタンプは印鑑としては使用しません。

受取る側として契約書の相手方の押印がスタンプだとどうでしょうか。

受取る側の問題というのは、

そのようなシャチハタで良いかよくないか判断するという問題ということです。

受取る側が良ければ、良いのです。

郵便物のように、受領書を受取る側がシャチハタのようなスタンプで良しとすれば良いということです。

 

従って、シャチハタで良いのか良くないのかというのは、

押印書類を受け取る側の本人確認の問題となります。

 

「シャチハタで良い」という判断は、押印する側はできない、ということですのでご注意ください。

 

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